AI がもたらす機会

AI が拓く
数十年に一度のチャンス

AI は、 経済成長を加速させ、 社会的な包摂を促進し、 現代社会が抱える最も重要な課題の多くを解決する 可能性を秘めた、 数十年に一度の大きなチャンスです。1 近年、 AI の能力は飛躍的に向上しています。 その背景には、 2017年に Google の研究者によって開発された「トランスフォーマーモデル」というアーキテクチャの進化が あります。 弊社の調査では、 AI が日本の次なる成長を後押しし、 経済規模を53兆円(3,500億米ドル)拡大させ、 付加価値(GVA)を9%増加させる可能性があることが明らかになりました。

イノベーションの国日本という長年の評価は、 世界における日本の役割に対する期待を今もなお形成しています。 そして、 大多数の日本人が、 自国が AI 分野の先頭に立つことを望んでいます。 日本人の68%がハイテク分野における自国のグローバルリーダーシップに誇りを感じており、 61%が「日本は AI 超大国を目指すべきだ」と考えていると回答しています。

AIの指数関数的な影響

*付加価値(GVA)とは、 国内総生産(GDP)から税金と補助金を差し引いたものをいいます。

AIが描く日本経済の新たな未来

課題
人口減少と経済停滞

急速な高齢化は、 日本の主要産業に深刻な人手不足をもたらしています。 人的資本の制約は、 経済成長の足かせともなっています。 低い労働生産性と忍び寄るインフレは、 賃金と物価がともに上昇し続ける「賃金・物価スパイラル」を引き起こし、 生活費の上昇に苦しむ労働者と、 コスト増に直面する企業の双方を圧迫しています。

輸出主導型経済からの脱却

価格競争力のある輸出に依存してきた日本の経済モデルは、 過去数十年にわたり、 国内需要と賃金の伸びを抑制してきました。 このモデルは、 製造業とハイテクハードウェアの輸出を優先し、 高付加価値でイノベーション主導のサービス経済への転換を妨げてきました。

中小企業の生産性の伸び悩み

大企業はデジタルツールの導入が早く、 国の生産性向上に大きく貢献している一方で、 日本の中小企業の生産性は、 過去10年間ほぼ横ばいの状態が続いています。2

AI による解決策
労働と資本の生産性を高め、 経済成長を後押し

定型的な業務を自動化することで、 人々はより付加価値の高い仕事に集中でき、 労働生産性が向上します。 また、 設備の予知保全や支出の最適化などを通じて、 資本の効率的な活用も可能になります。 こうした経済成長は、 人件費の上昇によるインフレ圧力を緩和し、 労働者の賃金を押し上げ、 物価上昇の波に対抗する力となります。

国内需要を喚起し、 貿易収支のバランスを改善

国内の様々な分野で AI が活用されれば需要が喚起され、 ソフトウェアや無形のハイテク資産といった AI 関連分野への投資が進むことで、 米国などとの生産性格差を大幅に縮小できる可能性があります。3 また、 AI 翻訳ツールの普及は、 日本語で発信される国内コンテンツの魅力を世界に広げることにもつながります。

大企業と中小企業の経済格差を是正

AI を活用することで、 中小企業はより少ない労働力と資本でより多くの成果を生み出せるようになり、 大企業との生産性格差を埋める一助となります。 これは、 特に苦境にある中小企業が多く存在する、 東京以外の地域にとって最も恩恵が大きいでしょう。

AI 導入のリアル :
日本の現在地

日本は、 まだ AI 導入の初期段階にあります。 2023年から2024年にかけて利用は3倍に増加したものの、 全体的な 導入率は世界の平均に後れを取っています。4この慎重な導入ペースは、 コンセンサスを重視するビジネス文化や、 確立されたシステムを重んじる国民性を反映していると言えるでしょう。

現状では、 仕事で週に一度以上、 生成 AI ツールを使用している日本人はわずか27%(35歳未満では35%)にとどまっています。 これは、 アジア太平洋地域の平均である66%(35歳未満では75%)と比較すると、 大きな差があります。

2023 年から 2024 年にかけて AI の採用が増加

出典: Sensor Towerデータ

日本におけるユーザーのAI 活用事例

注:回答は、誤字脱字などを修正していますが、内容は変更していません。すべての回答は、 Public First が日本人の成人を対象に実施した調査からの引用です。

Google の
日本における貢献

Google は10年以上にわたり、 「世界の情報を整理し、 世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」という使命を AI への投資を通じて推進してきました。 今日の生成 AI 革命の基盤となったトランスフォーマーアーキテクチャから、主要な言語理解技術に至るまで、 Google の研究者たちは数多くの決定的な AI のブレークスルーを成し遂げてきました。

現在、 Google はマップ、 検索、 Android、 Gemini、 NotebookLM といった製品を通じて、 アジア太平洋地域の何十億 もの人々に AI へのアクセスを提供し、 企業の生産性向上や新規顧客獲得を支援しています。

この価値は年々積み重なっています。 2024年、 Google 検索、 Google マップ、 Google Play、 Google ドライブ、
YouTube は、 日本において18兆円(1,200億米ドル)相当の消費者便益を生み出しました。 これは、 オンラインの
成人一人当たり月額16,000円(110米ドル)の便益に相当し、 情報への容易なアクセス、 生産性の向上、 そして多様
なエンターテイメントからもたらされたものです。

Google はまた、 経済を活性化させる重要な役割も担っています。 世界中の企業と顧客をつなぎ、 ビジネスの生産性
を高め、 日本のクリエイターや開発者が世界に挑戦するための新たなプラットフォームを提供します。
2024年、Google 検索、 Google 広告、Google AdSense、Google Play、 Google Cloud は、 企業に8.1兆円(530億米
ドル)の経済効果をもたらしました。